-
寓話編物「花嫁の肺の花」スヌード
¥9,000
SOLD OUT
ウール100% 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 兎蜂に捧げられる存在である花嫁になるためには、いくつかの工程が必要とされました。その主だった部分が、髪を伸ばして三つ編みにすることと、食事のすべてを植物、主に種と苔によって賄うことです。花嫁は体の中に種と苔を蓄えることで、自身が「生命の木」になり、兎蜂の「母」になることができるのだと信じられていました。 ダイヤモンドやケーブルを使って花嫁の内臓や骨、そしてそこに蓄積される苔が表現されています。 兎蜂では「種」は採れません。兎蜂島では花嫁に与える種を購入するために毎年多大な資金が投入されましたが、その対価、つまり兎蜂が与えてくれる蜂蜜の量はそれを埋めて余りある十分なものだったようです。 リブ編みが厚みを出してやわらかくあたたかいスヌードです。白地が編地の凹凸をくっきり美しく見せています。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。
-
寓話編物「花嫁の時間」スヌード
¥8,000
SOLD OUT
ウール100% 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 兎蜂に捧げられる存在である花嫁の過ごす時間を多角的に描いたスヌードです。大地、鳥、梯子、木々、海蛇、苔などが三つ編みを取り巻きときとして混ざりあっています。 スマートな細さのスヌードです。ネックレス感覚で気軽に身に着けられます。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。 詳細 https://note.mu/bkyd/n/n9c2b9eccbb98
-
寓話編物「花嫁になるための梯子」スヌード
¥15,000
SOLD OUT
黄地 ウール60% アクリル40% 紺地 ウール100% 幅19㎝ 長さ67㎝ 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 兎蜂島には断崖にあいた穴があり、これは兎蜂窟と呼ばれ、ここから兎蜂は生まれてきます。ここには年の変わり目、つまり大晦日から元日にかけて、花嫁と呼ばれる子供が送られるしきたりとなっています。花嫁は性別は問われませんが、長く伸ばした髪を三つ編みにまとめ、兎蜂が入りやすくすることが求められていました。花嫁となった子供は二度と地上に戻ることはありません。 このスヌードは花嫁の三つ編みを中心に、兎蜂窟へ降りてゆく梯子、兎蜂と人間のかかわる接点である籠を編みこんだダイヤモンド、そして兎蜂を示すハニカムチェーンと、生命を夢見る兎蜂島の住民のための生命の木が花嫁の髪の毛と繋がる形で編まれています。 ボリュームのあるあたたかいスヌードです。アクリル地で重さを軽減しています。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。
-
寓話編物「兎蜂」マフラー
¥7,000
オレンジ地 ウール50% アクリル40% ナイロン10% 紺地 ウール100% 幅14~9cm 長さ200cm 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 兎蜂島へ兎蜂がやってきた際の出来事のニットパターンです。島民の間ではこれは実話として信じられていたとの記録があります。三つ編みは子供、ねじられたケーブルは苔模様と組み合わされる場合竜巻を表します。 かつて兎蜂島にはわずかな苔のほか何もありませんでした。ある日竜巻とともに兎蜂が飛来しました。兎蜂は子供を「のみこみ」、島に富をもたらしました。 兎蜂に「のみこまれる」役割の子供を、兎蜂島では「花嫁」と呼びならわしていました。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。 詳細 https://note.mu/bkyd/n/n2b347530347b
-
寓話編物「海辺のふたり」ネックウォーマー
¥8,000
SOLD OUT
白地 ウール100% 緑地 ウール100% ステッチ ウール50% アクリル40% ナイロン10% 幅17㎝ 長さ22㎝ 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 ジグザグ模様は断崖、あるいは並んで歩く人間多くは恋人たちを示します。この作品のパターンは、海辺を歩く恋人たちが海へ入ってふたりで一匹の海蛇となり、また海から上がって別々に歩き出すようすが編みこまれています。レース模様のように広がる裾の部分は彼らが戻ってゆく大地を表す苔模様、メビウスに繋いだ上に襟として載せられているリブ模様は彼らを取り巻く島民たちを表しています。 兎蜂島では近親婚および近隣の漁師との交際が固く禁じられており、恋愛や結婚を許されるのは島外で配偶者を求めることができる資産家の子に限られていました。そのため、悲恋を扱った作品が多くみられます。 薄手で繊細な編地が楽しめますが、編み地が六重に重なる部分があり、喉元や襟首が非常にあたたかなネックウォーマーです。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。 詳細 https://note.mu/bkyd/n/nbe18f7d16bc1
-
寓話編物「愛のための死」ネックウォーマー
¥8,000
SOLD OUT
赤青地 アクリル100% 緑地 ウール100% 赤地 ウール100% 幅20㎝ 長さ22㎝(平置き時) 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 アランニットにはキリスト教的視点から作られたパターンが多く存在しますが、兎蜂島ではキリスト教は信じられておらず、形骸化した意味だけが残っています。キリスト教で「父と子と精霊」を表す「三位一体」と呼ばれるパターンは形骸化の代表的なもので、これは兎蜂島では「兎蜂、人間、花嫁」を示しています。 三位一体、ハグ、天使の梯子、海蛇、三つ編みを組み合わせた編み図は、兎蜂島で「花嫁」と呼ばれる子供のために編まれたものです。 襟のように仕立てられた部分をボタン止めすることで、ネックウォーマーとして、つけ襟として、色々なつけ方が楽しめます。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。 詳細 https://note.mu/bkyd/n/n52a7520e756d
-
寓話編物「籠の中の子供」ネックウォーマー
¥5,000
SOLD OUT
ウール100% 長さ幅ともに20cm(平置き時) 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 このパターンは編物を始めたばかりの子供が自分のために編むものとして一般的だったものです。バスケット模様、つまり籠の外を兎蜂を示すハニカムチェーンがとりまき、籠の内側には子供を示す三つ編み模様が別糸で編みこまれています。 太い糸でざっくりと編まれた厚手のネックウォーマーがあたたかく首元を彩ります。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。 詳細 https://note.mu/bkyd/n/n449e8c2e1a5b?magazine_key=m58416a62b081
-
寓話編物「籠の中の木」スヌード
¥8,500
SOLD OUT
やわらかなアルパカウールとメリノウールを使用した、あたたかく使いやすいスヌードです。ボタンがわりのビーズをふたつつけており、襟の部分をボタン留めすることで高さを出したりコンパクトにまとめたりと、お好みのつけ方が工夫できます。 兎蜂島では輪のかたちになったニットに物語を編みいれ、それを閨でくるくると回しながら語り、睦み合う習慣がありました。というわけで、これは本来防寒具ではありませんが、防寒具として使用できるようデザインに調整を加えています。 その中には愛を交わすというよりむしろスリリングな緊密さを表現するものが多く含まれ、これもそのひとつです。 海と自由とあこがれの象徴でありながら暗い側面もあわせもつ海蛇は、ある種のロマンチシズムの象徴として扱われた側面があるようです。 茶色い襟の部分のチェッカー模様は土地を表します。兎蜂島における土地とは不毛と岩場であり、しばしば縛りつける枷として認識されてきました。 こちらの作品のなかで扱われている寓話はこちら https://note.mu/bkyd/n/n018aeb8f6152 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。
-
寓話編物「海蛇と鳥」クラッチバッグ
¥7,300
SOLD OUT
架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 裁断上廃棄される部分のコットンで作った糸を使ったクラッチバッグです。 兎蜂島に住む人々は元々上流階級に出入りしていた人も多く、もともと女性が礼装の際ポケットがわりに持ち歩いていた持ち手のない小さなバッグを、パーティーのない島での生活にも思い出のよすがとして持ち込んだものを、島での生活に取り入れた結果、このようなかたちになりました。 編み物をはじめたばかりの小さな子供が、古着を割いた布を使ってちょっとしたモチーフの練習をするために、自分の持ち物をまとめる少し大きさのある袋を編むのが、わたしの祖母の頃にはまだ一般的だったそうです。 わたしも祖母に教わってまずバッグから編みました。それはもう散逸してしまいましたが、この作品はかつて作ったものを思い出しながら作ったものです。 兎蜂島では海の波を「海蛇」と、伝統的なスプーンの編み模様を「スプーンを持ち上げる」と「飛ぶ」にかけて「鳥」と呼びます。これらの逸話に関してはまたいずれ。 コットン92パーセント、そのほかの繊維が少し含まれています。材質上少し重みがあります。編み地を楽しむ意味で裏地やポケットはつけていません。ファスナーで開閉、手を差し込む形の持ち手がついています。 財布や鍵の他に、A5寸程度の本や500ミリリットルペットボトル程度は入ります。身の回りのものをちょっと持ち出す際便利です。 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。
-
寓話編物「蜜蜂戦争」マフラー
¥12,000
SOLD OUT
架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 蜂を表すハニカム模様は、蜜蜂を特産品とする当地のパターンとしては最も基本的なものです。 まっすぐな線はうさぎを表し、これは島民それ自体を示します。うさぎは当地で一般的に食肉として飼育されており、人間の一部分と考えられていました。 生命の木と呼ばれる樹木模様のパターンはフィクションの部分で、兎蜂島にはほとんど樹木は生えません。平和や豊穣を夢見て、兎蜂島では希望の象徴として生命の木を配置しました。 「蜜蜂戦争」はかなり新しいパターンで、当地で蜂蜜が取れなくなり、急激に過疎化が進んだ頃編まれたものからパターンを起こしています。このように実話から採集したものが多いと考えるのが妥当ではないかというのが、わたしの祖母の意見でした。 アルパカウール、メリノウールを使用しています。 寓話の詳細はこちら https://note.mu/bkyd/n/n1e257eac9f5a 購入された方には寓話を印刷した簡単なリーフレットを同梱いたします。